バンガード×東京カメラ|部三脚で広がる表現の世界フォトコンテスト2018

審査結果発表

最優秀賞

最優秀賞  ヤスさんの作品 「桜の中へ」

「桜の中へ」
ヤスさん

この度は数多くの作品の中から最優秀賞という名誉ある賞を頂き、身に余る光栄です。
この作品は、我が子の楽しそうな姿と美しい桜をダイナミックに取り入れる事ができた自慢の1枚です。
三脚を使用して、自分の世界観を表現したいと思い考えた構図、アングルです。
これからも三脚を用いながら、独自の世界観にこだわり子供の成長を残していきたいと思います。

審査員講評

応募写真全体の中でも最初から異彩を放っていました。作者の、ダイナミックで面白い絵を撮りたい、という強い意欲が、この、三脚を使ってカメラを真上に向けて、自分と子供の遊びを自撮りするというアイデアを産んだわけですね。もちろん変わっているというだけではなく、適切なシャッタータイミング設定と適切な露出のおかげで、とてもいい表情と季節感溢れるいい雰囲気が撮られています。面白いアイデアと、確かな技術、そして決定的瞬間、躍動感溢れる素晴らしい作品でした。

優秀賞

優秀賞  Naruki Takagiさんの作品 「陰影」

「陰影」
Naruki Takagiさん

この度は数ある中から優秀賞という名誉ある賞に選出いただき、誠にありがとうございます。今回の写真は、茨城県の三ツ石森林公園という所で撮りました。前日から気温と湿度をチェックして狙ってはいましたが、想像以上の景色に息を呑みました。もちろん望遠でブレないように撮ってるので三脚必須の撮影でした。これからも絶景を求めて楽しく撮影に臨みたいと思います。

審査員講評

秋の終わりの地表を蒸気が覆う早朝。朝日の逆光がさして、木々の影がその靄の中に尾を引いている。絶景だ。こんな景色に出会ったときは、そのどこを写真として切り取るか、どこをどう絵にすれば自分の写真になるか、という勝負になる。作者の構図、色合いともに、落ち着いた絵作りは、この特別な朝を、大げさすぎず、また煩雑にならないよう、上手く品のいい日本画のように写真にしている。下界に降りてこの靄と光の中を歩いて行きたいと思いました。

優秀賞  佐々木 和一朗さんの作品 「firefly」

「firefly」
佐々木 和一朗さん

この度は多くの素晴らしい作品の中から優秀賞に選出して頂きありがとうございます。昨年の佳作に引き続き、二年連続での受賞は本当に嬉しいです。この作品は電車とゲンジボタルがコラボする素敵な場所で約一時間分のホタルの光跡をコンポジットしたものです。私は風景撮影がメインで、この作品のように三脚があるからこそ撮れた作品が多々あります。今回の受賞を励みに、今後も三脚を生かして表現の幅を広げていきたいと思います。

審査員講評

夜の闇をいく電車と蛍の競演。蛍はコンポジットで何枚もの写真を合成していると思うが、つまり、この電車に乗っても、こんなに多くの蛍の中を行く、というわけではないだろうが、しかし、それでもそんな夢を見させてくれるのも写真の楽しいところだ。電車のヘッドライト、それに照らされて光るレールのカーブ、それから乱舞する蛍たち。三種の発光体がうまく配置され、しかし少し破調を持ち、印象的に物語を作っています。

審査員特別賞


審査員特別賞・VANGUARD  窪田 典子さんの作品 「いのち輝く」

「いのち輝く」
窪田 典子さん

この度は私の作品を選出して頂き本当にありがとうございます。鳥取県の誇り名峰大山に光るキノコがあると知ってから、その神秘的な姿を撮りたいと思い探しました。真っ暗闇の森の中、木に寄り添うぼんやりとしたものが、三脚を使用しスローシャッターで撮ることで、美しい生命の輝きとなりました。これからも三脚を使用して、肉眼では見ることのできない自然の姿を撮っていきたいと思います。


審査員特別賞・東京カメラ部  夢八分さんの作品 「鷺舞飛行」

「鷺舞飛行」
夢八分さん

このたびは東京カメラ部賞に選出頂き感激しています。写真歴はフイルム時代に始まり白黒現像なども楽しみましたが、20年近くブランクが有りデジ1を手にしたは7年ほど前、デジタルとなり技術の進歩に追いつくのが大変でした。真夏に咲くサギソウを飛んでいるよう撮影する試みを毎年試行錯誤をしながら続けてようやく今回の様な作品となりました。長秒流し撮りしながらの露光でブレ過ぎない様にするには三脚が必要不可欠でした。

入選

入選  Yukihito Onoさんの作品 「明日を想う」

「明日を想う」
Yukihito Onoさん

この度は選出いただき誠にありがとうございます。この写真を撮影した日は風が強く、カメラを三脚に固定して長秒露光することにより雲の流れを表現することができました。

入選  近 哲也さんの作品 「雪原の稲架木」

「雪原の稲架木」
近 哲也さん

この度は数多くの作品の中から選んで頂き誠にありがとうございます。 この写真は冬の朝5時前、辺り一面暗闇で灯りなど全く見えない場所で感度を上げ超秒露光で撮影しました。目に見えない物を映してくれるカメラ。それには三脚は必須です。コンテストのテーマに沿った作品を撮れて賞を頂けた事は今後の作品作りの励みになります!

入選  小松山 勝正さんの作品 「Mount ASO」

「Mount ASO」
小松山 勝正さん

選出して頂きありがとうございます。ホント嬉しいです♪
写真は雪が結構積ったときの阿蘇山で杵島岳の登山道から中岳の火口を向けて撮りました。
一緒に登ってくれた仲間達には感謝の気持ちでいっぱいです。
私は自然の風景撮影がライフワークになっていて三脚は無くてはならないある意味カメラより重要な撮影機材と言っても過言ではないかもしれません。これからも三脚と一緒に絶景を巡りたいです。

入選  杉本 優也さんの作品 「漂流」

「漂流」
杉本 優也さん

この度はありがとうございます。
バランス感覚の良い嫁ちゃんに感謝します。

入選  渡邉大貴さんの作品 「彩めく刻」

「彩めく刻」
渡邉大貴さん

この度は私の写真を選んでいただきありがとうございます。この写真は全天の爆焼けを期待していたのですが、日の出方向に雲があったために焼けず、少し遅れて笠雲が焼け、赤富士になりました。夜中に雷雨があったこともあり、強い赤富士と強烈な光のパワーを感じられました。目まぐるしく変化していく富士山を撮るのに三脚は欠かせない存在です。これからも素晴らしい富士の変化(表情)を撮っていきたいです。

佳作

佳作  やーまんさんの作品 「工場の日常」

「工場の日常」
やーまんさん

以前使っていた三脚が壊れてしまったのでバンガードさんのトラベル三脚を購入し初めて撮影した写真がこの水島コンビナートの工場夜景でした。その写真でこのような賞を受賞させて頂けることを大変嬉しく思います。次回はもっと上の賞を目指して精進してまいります。

佳作  岡部 光宏さんの作品 「房総の天の川」

「房総の天の川」
岡部 光宏さん

数ある作品の中から選んでいただき大変光栄です。カメラをはじめて一番最初に購入した三脚がVANGUARD Alta Pro 263で海での撮影で潮水に漬けても壊れないので長年使わせて頂いてます。愛用の三脚のメーカー様主催のコンテストに入選できて喜びひとしおです。投稿させて頂いた作品は台風後の房総で海に降り注ぐ天の川に赤い麦わら帽子を被った妻をモデルに撮影しました。

佳作  松嵜 祐紀さんの作品 「ふわー」

「ふわー」
松嵜 祐紀さん

この度はたくさんの素晴らしい作品の中から私の写真を選出していただきありがとうございます。この写真を撮った日は霞がひどく、手持ちでは構図をしっかりと決めにくかったため三脚を使用して撮影しました。隅々まで構図にこだわるには三脚が必須だなと改めて感じました。

佳作  福田 悟さんの作品 「光る地の流れ:吉原にて」

「光る地の流れ:吉原にて」
福田 悟さん

今年も何とか入賞することができてとても嬉しいです。今後も三脚を生かした撮影で、更に上を目指してみたいと思います。この度はどうもありがとうございました。

佳作  ムゲン童神さんの作品 「夏の夜の夢の中」

「夏の夜の夢の中」
ムゲン童神さん

この度は数ある作品の中から私の写真を選出してくださりありがとうございます。秋田県能代市で行われる「天空の不夜城」での1枚です。城郭型灯篭としては日本一の大きさとのことで灯篭に描かれた絵の内容と全体の迫力が伝わるよう両立した構図を意識して撮影しました。出かけることが大好きなのでこれからも楽しくお出かけしながら撮影していきたいです。

佳作  大橋 実さんの作品 「涼」

「涼」
大橋 実さん

この度は、たくさんある応募の中から私の作品を選出していただきありがとうございました。
この写真は流れ落ちる滝に朝の光が差し込むのを待ち撮影しました。
川の流れや滝は三脚を使用し長秒露光で撮影することにより肉眼では見ることのできない世界を表現できそれが写真の面白みでもあり楽しさだと思っています。
この受賞を励みに優秀賞、最優秀賞とさらに高みを目指して精進して参ります。

佳作  Anna Onishiさんの作品 「Snow dance」

「Snow dance」
Anna Onishiさん

この度は私の作品を選出していただき有難うございます。視界が悪い雪の中、はさ木を撮影した一枚です。雪の位置がバランスよく写るまで三脚にカメラを据えてただひたすら撮り続けました。これからもこの賞を励みに、美しく心踊る一瞬を追い、撮影し続けたいと思います。

佳作  水谷 竜樹さんの作品 「ミッドナイトシティ」

「ミッドナイトシティ」
水谷 竜樹さん

この度は数ある作品の中から本作品を選んでいただきありがとうございます。
「三脚で広がる表現の世界」とのことで、三脚を使用した作品ならではの表現といえばと考えたところ長時間露光一択でした。
人の目では見えない表現として長時間露光は非常に有効です。みなさんもぜひ三脚を使って新しい表現をしてみてください!

佳作  陶山 竜平さんの作品 「揚花火天と謳歌する」

「揚花火天と謳歌する」
陶山 竜平さん

この度は数ある中から選んでいただきありがとうございます。写真は三重県尾鷲市の尾鷲花火大会を撮影したものです。
朝からイベントや屋台があり、地元の人々で賑わっていました。
そんな地元愛の強い方々にも心に届くような一枚になるよう撮影致しました。

佳作  本間 昭文さんの作品 「山々」

「山々」
本間 昭文さん

今では有名になった秋田県雄和町の高尾山から撮影しました。
定番構図をあえて外すことによってこのような表現で撮影することが出来ました。
この度は、佳作に選出していただき、ありがとうございました。

総評

今年もまた素晴らしい作品群が応募されてきました。三脚使用ということで、夜間や夜明け、夕暮れ、またそうでなくても長時間露光の作品が多いわけですが、目を見張るほど美しい作品がたくさんあり、ここ数年で皆さんの写真に対する知識や技術が長足の進歩を遂げたことがよく伝わってきました。しかしそうなってくると、ただ美しいだけでは群を抜くことはできない。そこに新しい工夫や、アイデア、また深い情感などが表現された作品が上位に入選するということになって行きます。応募作品全てにそれほどの差があるわけではないと思います。小さな自分の想いや、小さなアイデア、小さな出会いを、写真を通して大きく膨らませてください。それを楽しむことができれば、みなさんに入賞のチャンスはあると思いました。

写真家・小澤忠恭

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